子どもの発熱時の正しい対処法【看護師9年・2児のパパが解説】
「夜中に子どもが突然38℃を超えた…今すぐ病院に行くべき?」
「解熱剤はいつ使えばいいの?」
子どもの発熱は、親にとって本当に焦るできごとです。特に初めての発熱は「どうすればいいの?」とパニックになるものです。
私やすらぎは看護師歴9年・2児のパパです。医療の知識と子育ての経験の両方から、子どもの発熱時の正しい対処法をわかりやすくお伝えします。
そもそも子どもの発熱とは?熱の正しい理解
子どもの平熱は大人より高め
子どもの体温は成人と比べて0.5〜0.6℃高いのが普通です。個人差はありますが36.5〜37.5℃を上下し、午前中は低めで午後になると高くなる傾向があります。
一般的に37.5℃以上が「発熱」の目安とされています。ただし37℃を超えていても、必ずしも発熱とは言えません。
| 状態 | 体温の目安 |
|---|---|
| 平熱 | 36.5〜37.4℃ |
| 微熱 | 37.5〜38.0℃未満 |
| 発熱 | 38.0℃以上 |
| 高熱 | 39.0℃以上 |
発熱は「免疫が戦っている証拠」
子どもに外敵(ウイルスや細菌)が侵入すると、免疫細胞であるリンパ球が活性化して体温が上昇します。つまり「高熱が出た=重症」というわけではなく、1〜2日で自然治癒するようなウイルス疾患でも小児では40℃以上の高熱で発症することはよくあります。
✅ ポイント
発熱についての正しい理解
---
・熱は「免疫が働いている証拠」
・熱の高さ=重症度ではない
・大切なのは「熱の数字」より「子どもの様子」
・元気があり水分が摂れていれば焦らなくてOK
【年齢別】発熱時の受診目安
生後3ヶ月未満は特に要注意
生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38℃以上の熱を出した場合、高熱の裏に重篤な疾患が隠れていて急激に症状が変化する場合があります。迷わず医療機関を受診することをおすすめします。
4ヶ月以降の受診目安
5ヶ月以上の子どもが38℃以上の熱があっても、鼻水や咳などの症状がない場合は自宅で様子を見ます。それでも3日以上熱が続く場合は、かぜ以外の病気が考えられるため受診が必要です。
✅ ポイント
年齢別・発熱時の受診目安
---
【生後3ヶ月未満】
→ 38℃以上で夜間でも受診
【生後4ヶ月〜1歳未満】
→ 38℃以上+元気がない・水分が摂れないなら受診
【1歳以上】
→ 38℃以上でも元気・水分OK なら翌日まで様子見
→ 3日以上続く場合は必ず受診
自宅でできる発熱時の正しい対処法4ステップ
ステップ図:発熱時の正しい対処の流れ
STEP1:まず体温を正確に測る
落ち着いた状態で測定(食後・入浴後・運動後は避ける)
↓
STEP2:子どもの「様子」を観察する
熱の数字より「顔色・機嫌・水分が摂れているか」を確認
↓
STEP3:水分補給・安静・クーリングを行う
こまめな水分補給、部屋を快適な温度に保つ
↓
STEP4:受診すべきか判断する
不安な場合は「#8000」に電話相談
発熱時におでこを冷やすことがありますが、これは解熱効果があるものではなく、気持ちよく過ごすための対症療法のひとつです。本人が嫌がる場合は無理に冷やす必要はありません。
✅ ポイント
水分補給のコツ
---
・一度にたくさん飲ませず「こまめに少しずつ」が基本
・授乳中はミルク・母乳を継続
・離乳後はイオン水・麦茶・湯冷ましが◎
・嘔吐があるときは無理に飲ませない
・糖分と塩分も一緒に補給できる経口補水液が理想的
解熱剤はいつ・どう使う?正しい知識
元気で水分を十分に摂れている場合は、解熱剤で無理に熱を下げる必要はありません。痛みや倦怠感が強くて水分摂取や睡眠が確保しにくい時に、体を楽にさせる目的で使いましょう。
| 使う状況 | 使わなくてよい状況 |
|---|---|
| 38.5℃以上+ぐったりしている | 熱が高くても元気がある |
| 水分が摂れないほど辛そう | 水分がしっかり摂れている |
| 眠れないほど苦しがっている | 機嫌よく過ごせている |
| 咳がひどく呼吸が苦しそう | 熱は高いが笑顔が見られる |
⚠️ 注意
解熱剤を使うときの注意事項
---
⚠️ 子どもへのアスピリンは使用禁止(ライ症候群のリスク)
⚠️ 市販薬は必ず「子ども用」を選ぶ
⚠️ 使用間隔は最低4〜6時間あける
⚠️ 解熱剤は熱を下げるだけ。病気を治す薬ではない
⚠️ 熱が下がっても油断せず、症状が続くなら受診を
これが出たらすぐ救急!絶対に見逃せないサイン
ぐったりしている、トロトロしている、目つきがおかしい、解熱させても呼吸が粗く速い、初回のけいれんなどは要注意の症状です。
以下のサインが見られたら、熱の高さに関わらずすぐに受診してください。
⚠️ 注意
すぐに救急へ!危険なサイン
---
🚨 顔色が青白い・土気色になっている
🚨 ぐったりして反応が鈍い
🚨 呼吸が速い・苦しそう
🚨 水分を全く受け付けない・おしっこが出ない
🚨 生後3ヶ月未満で38℃以上
🚨 けいれんが起きた(初回)
🚨 意識がはっきりしない・呼びかけに反応しない
🚨 首が固い・強い頭痛がある
→ 迷ったら「#8000」に電話!
受診すべきか判断に迷ったときは、子ども医療電話相談事業「#8000」に相談しましょう。全国同一の短縮番号で、小児科医や看護師が子どもの症状に応じた適切な対処や受診の必要性をアドバイスしてくれます。
やすらぎのパパナース体験談
我が家の子どもが初めて39℃を超えたとき、看護師である私も正直焦りました。
「仕事では冷静なのに、わが子のこととなると全然違う」——これは多くの医療者の親が口をそろえて言うことです。
私がまずやったことは、熱の数字を見るのをやめて子どもの顔を見ることでした。熱は高いけれど目がしっかりしていて、水分も飲めている。「これは今夜は様子を見よう」と判断できたのは、看護師としての知識のおかげでした。
子どもの発熱で一番大切なのは「数字に振り回されないこと」。39℃でも元気に遊んでいる子もいれば、37.5℃でぐったりしている子もいます。温度計より、お子さんの顔を見てください。
まとめ
この記事では、子どもの発熱時の正しい対処法をお伝えしました。
- 発熱は免疫が働いている証拠。熱の高さより子どもの様子を観察することが大切
- 生後3ヶ月未満の38℃以上は夜間でも即受診
- 自宅では水分補給・安静・クーリングが基本の対処法
- 解熱剤は辛そうなときだけ使う。病気を治す薬ではない
- ぐったり・呼吸異常・けいれんはすぐに救急へ
- 迷ったら**#8000**に電話相談
発熱した子どものそばにいること、様子を観察し続けることが、パパ・ママにできる最大のケアです。
参考リンク

コメント